ヒーローにもラスボスにもなれるロマン[カリギュラ オーバードーズ/プラチナ]
DTMer+現代病理系RPG、カリギュラODプラチナしました。
上の画像はトロコン直後のステータス。我ながら結構育った気がします。
プレイ時間は150h。トロフィー関係ないやり込みも放置も含みまくりなので、スムーズにやれば半分くらいの時間かも?
客観的にはB級な点も多いゲームですが、自分的にはサントラを聴いたり、小説も読んだり、かなりハマったタイトルでした。
難度:★★★☆/発見・時間
評価:★★★★☆/発想
収集:プラチナ(2.3%)
時間:147h/1周54h
以下ネタバレと自己解釈を含みますので注意。
- 1周目:男主人公+帰宅部部長ルート
- 2周目:女主人公+楽士Lucidルート
- クリア後1:トロフィー集めと余談
- クリア後2:戦闘とやり込み要素
- 番外1:ウィキッドとスピンオフ小説
- 楽士部屋の謎バグと総評
1周目:男主人公+帰宅部部長ルート
とりあえず1周目はシンプルに、男主人公でお家に帰る。無印版は未プレイですがアニメを見ていたためとてもしっくりは来る組み合わせ。
名前も迷った結果まんまアニメ仕様にしていた。多少新鮮味はないけれど男女使い回せるお得ネーミングなのがよい(名前考え苦手人間)
CVは男女とも沢城さんですが、これが1人2役ではなく名前被りでもなく本物の姉弟らしいから面白い。同一人物の性別パターンとしてある意味一番リアルなのでは?
難易度はノーマルで50時間程度。
エンディングは登場人物たちの現実を垣間見られて面白かったもののアニメーションがメビウスで容姿を偽っていなかったはずの人達まで全く違う見た目していたのが気になった。
まあTV版では正されていたのでミスというか、特に深い意味はなさそう。
2周目:女主人公+楽士Lucidルート
2周目は本命女主人公でオスティナートの楽士となって世界を滅ぼし、もとい、メビウスを守りに行きます。
私は敵との共闘(と味方の悪堕ち)が好きなので、こういう分岐はとても嬉しい。
しかし主人公は帰宅部との二重生活を強いられる関係上、楽士の味方をするというよりは誰の頼みでもほいほい聞いちゃうサイコ野郎(゜∀。)
自分がぼこった帰宅部/楽士と涼しい顔して過ごす主人公は一体何を考え、どこを目指しているのか。感情移入難易度は実は誰より高いと思う。
楽士姿は男女兼用で、服の下には透明人間。なんとなく上半身は男主人公、下半身は女主人公のポーズしているようにも見える。
活動時にはちゃんと自分の曲もあるのが熱い。誰でもお手軽大人気ボカロP。これで戦闘時会話もあれば最高でした。正体不明でも、無口でも、やりようはあると思うんだ。
UIに本名出ちゃうのはどうなんだろう。主人公視点とはいえ、ハンドルネーム全開の楽士メンバーと並ぶと一層目立って(/ω\)ハズカシー
そんな感じで身バレだけには気をつけて平然とこうもり活動を続ける主人公ですが、最後の最後で「帰らない」ことを選択するとこだけは最高に悪役な感じでかっこいい。
と同時に、帰宅部の皆から怒涛の手の平返しされて、がち切れされて、笑う(´・ω・`) 気持ちは分かるが、楽士の皆なんてLucidの正体すら知らないよ。全然寝返ってないよ。
そして誰もいなくなり、じわじわ怖いホラーなエンド。これはこれで雰囲気出ているけれど、楽士たちと最期を共に過ごすことできなかったのは少し寂しい。
お菓子持参で終末笑い飛ばすとこ見たかったなw
ちなみに男女の違いにおけるストーリー差は彩声関連、スイートPのお茶会、Storkの温泉等ちょっとしたもので、基本的な展開は同じであった。
女性でも開幕笙悟に頭突きかまされますし、主人公石頭ですし。
トロフィー集めない人は彩声に貶されたいか慕われたいか。ツンデレ(ボコデレ?)られたいかデレデレられたいかで性別決めてもいいのかもしれない。
どちらを選んでも面白いけど、女子ルートのが恋愛展開。スタートから好感度高いとはいえ決して同性が好きなわけではなかったのですが、だからこそガチっぽさ出ていていいですね(百合好き並感想)
特に好感度上昇後の戦闘時掛け合いとか、中の人の演技も相まってただのデレじゃない絶妙さが出ている(゚∀゚)
クリア後1:トロフィー集めと余談
一番難しいトロフィーは部長の決断でした。琵琶坂追放は若干時限要素かつ、フラグ回収をミスりやすい。雑魚戦を面倒がらず、丁寧でまんべんのない好感度上げしておくことが重要ですね。
そして一番時間かかるのは全21クラスの謎を解く学校の真実。
多くを語らないサブミッションでありながら、500人以上いる生徒のそれぞれに名前、性格等、バックグラウンドがあり始めこそテンション上がるけど目的の人物を見つけるまでの工程は中々に大変。
同じ場所には同じ生徒が出るので、地道に探してけば終わるわけですが、自力でできそうだし頑張るかーなんて軽い気持ちで進めたら、やたら時間がかかったw
プラチナ時点で518/524人。ほとんどの人物と知り合えてしまった。
最後の方はながら作業していましたが、結構辛かった'`,、('∀`) '`,、
見逃しがちな生徒は私的に旧校舎2階でした。あとパピコのリラクゼーションエリアとかいう虚無wと思い込んでいたら、よく見ると生徒ぞろぞろでした/(^o^)\
それにしてもモブのくせに、どのクラスも殺人だの宗教だの階級制度だの、ウィキッドちゃんもびっくりの危険人物がごろごろ。学校って怖い(´・ω・`)
トロ余談:モラトリアムを終えに
余談ですがこのゲーム1章クリアトロフィー取得率4割切っているんですよね。
完全版系は追加要素ちら見して積む人とかいるのか全体的にトロ率低めなことは多いけど、1章でこれは珍しい。人を選ぶゲームではあるが、プラチナ率も妥当なのに。
確かに導入は端折り気味で分かりにくいし、逆に学校ダンジョンは長く複雑だし、1章はよほどカギPが好きでもない限り最も面倒な章と言えるかもしれない。
けど、そこ越えてからが本番ですよ!
クリア後2:戦闘とやり込み要素
戦闘は一見普通のRPGだけど、DTMのようなタイムラインで進行し、打ち込みしているかのようなコマンド操作が新鮮なシステムでした。
「楽士は生徒を洗脳するために自分のテリトリーで持ち曲を延々流す」という設定も、ゲーム中に曲がかかることに説得力を与えていて面白い。
それでいてBGMはフィールド→バトルへ移行する際にインスト版→ボーカル版へとシームレスに変化しメリハリがついている。
そしてクリア後は敵味方混成パーティーも作れる(゚∀゚)
私はウィキッド+梔子+彩声とか、武器被りだけどよく連れ回していました。
驚いたのは、混成PTにも特殊会話があるということ。ウィキッドなら鈴奈にセクハラ仕掛けたり、メガネチビ(鳴子)に名前で呼ばれたり。こういう遊び心好きだわー。
死んでも組みたくないであろう梔子と琵琶坂とか、Storkと彩声、ソーンと帰宅部なんかも組ませるとコミカルな掛け合いをする、優しい世界。割と関わりのあるキャラだけど、彩声と梔子はないっぽかった。
なお琵琶坂などを除名していてもクリア後は呼べるようになりますが、WIREの返事は返してくれない。オバケェ~ヘ(゚д゚ヘ))))))~
あとは裏ボス的なエンドコンテンツとして、強化楽士と再戦して回ったり、ワールドリワード消化したり。トロフィー関係ないけれど、つよ装備とかもらえます。
リワードにアクセスするためのパスワードは流石にぐぐりました。協力型のレイドという立ち位置なので、開放にはどこかしらの敵が何千分の1とかで落とすワードを3つ集めねばならない上に、全26問あり流石にソロ攻略者はいなかろう。
中は水に浮く油みたいなフラクタル図形うごめくホラー空間で、レベル100ほどの相手と戦うことになりますが、このゲームLv50差くらいならなんとかなるので特に詰まったりはなし。命中バフかけてブレイクするまで殴る殴るc(`・ω´・ c)っ≡つ ババババ
適当に硬直-やら発動-付けた主人公が通常攻撃しているだけでほとんどの敵は瞬殺だったので、そうそうキャラ愛PTを崩すことはありませんでしたが、女子会にこだわらなければ、維弦も強かった。特に5秒無敵になる技がすごい。便利。
番外1:ウィキッドとスピンオフ小説
ウィキッドさんは(主人公に次ぐ)うちのメインアタッカー。超強いし、使いやすいし、かわいい。本編じゃいかんせん仲間になるのは終盤ですが、クリア後は思う存分連れ回すことができるため、永遠のレギュラーキャラ。
ネックはSP消費が大きいことくらい。それもこんな風に盛れば不自由なし。ダイナマイトぽいぽいするだけで敵が溶けてく。
実は楽士の中では最年少であり唯一の現役高校生。梔子や少年ドールですら20ですしシャドウナイフが19なくらい。楽士は大人が多い。
私もメビウス居られるものなら居たいですね。ただ顔のないNPCとか気付いてしまったらホラー以外の何物でもないし、諦めて帰らざるを得ない(´・ω・`)
一見頭の吹き飛んだサイコ野郎ですが、実は悲しきソシオパス。
なんだかんだ正直に答えてくれるので「人生っつうクソゲーに必死で他のゲームしてる暇ない」すら直喩だったり。詳しくは小説を参照です。
おそらく無印ゲーム内でほぼ語られていなかったからか、ウィキッドの素性や鳴子監禁の経緯が水口さん視点で描かれたスピンオフがあるんですよね。挿絵は基本的にないのだが、表紙とは別にもう1枚カラー絵があってこれがとてもよい。
著者の人はどっかで見たかな?と思ったらDUNAMIS15の人でした。DUNAMIS15は個人的に苦手な要素やもやっと感もあるお話だったけど、サスペンス系の群像ADVだったので最後まで興味持って読んでた。
小説の方はというと文章がフラットで読みやすかった。ぶち切れウィキッドちゃんはやはりかわいい。性格や人間関係には作者さんっぽさを感じる。
ただし今読むと口調を多少脳内変換する必要ありという感じ。
例えば小説ウィキッドの一人称は「あたし」となっていて、女言葉を使うことも多いのだけど、ゲームでの一人称は「私」で、時にギャルっぽいワード使ったりはするものの口調そのものは男言葉寄り。
他のキャラに違和感はないので、単に当時まだウィキッドのキャラが固まりきってなかったのかな。そもそも持ち曲であるコスモダンサーからしてあたし&一部女言葉を使っているし。
ただ今見るとやっぱゲーム基準の口調が一番好きだなと思ってしまう。一人称も「ウィキッドは一般には性別すら謎の存在」という設定的に「私」が合うと思ってしまう(めんどくさい深読み)
番外余談:アニメ版
アニメは尺の都合かだいぶ再構成されていたけれど、ウィキッド周りに関しては出番増加&伏線強化されていていい感じでしたね。
水口さんもよく見るとやべえネクタイしてるわけですが、初見じゃ何も気付かなかったな。カリギュラは無印から気になってはいたものの、完全未プレイだったので。
どうせ足りない尺ならばあれくらい思い切ってくれた方がアニメはアニメ、原作は原作で飽きずに楽しめますね。
主人公にも明確な背景が存在していたり全体的にミステリー性が高まっていて、それはそれで面白かった。
楽士部屋の謎バグと総評
ある日イベントから戻るとμとウィキッド?が一体化していた。
本来ここにいるμは左で!マーク出しながら光ってる羽虫ですし、ウィキッドも画面外だけど持ち場にいたと思うのですが、謎の分身合体。
確か、話しかけたりはできなかった。残像だ(´・ω・`)
ゲーム終盤はスクショ禁止になってしまうけど、思わず直撮りでした。
まだまだ語りたいことはあるものの、とりあえずこんな感じ。
カリギュラはここ半年くらいにもアート展やらコラボカフェやら開かれていたので、今後も何か展開あるかもしれないですね。
続編とか出たりしませんかね。